SQL Server の新しいバージョンで、データベース バックアップ時に記録されるログが追加されましたので、ご紹介します。
変更点
SQL Server 2012 SP2、SQL Server 2014 から、イベントログ(アプリケーション) と SQL Server エラーログに、バックアップ完了時に次のようなメッセージが記録されるようになりました。
ログの名前: Application |
例: SQL Server 2014
イベント ID 18264 とともに、イベント ID 3014 が記録されます。
イベントログ (アプリケーション)
SQL Server エラーログ
2015-01-22 09:29:33.45 Backup Database backed up. Database: db1, creation date(time): 2015/01/22(09:28:36), pages dumped: 330, first LSN: 33:56:65, last LSN: 33:86:1, number of dump devices: 1, device information: (FILE=1, TYPE=DISK: {'C:\work\db1.bak'}). This is an informational message only. No user action is required. |
例: SQL Server 2012 SP1
イベント ID 18264 のみが記録されます。
イベントログ (アプリケーション)
SQL Server エラーログ
2015-01-22 09:22:52.89 バックアップ Database backed up. Database: db1, creation date(time): 2015/01/22(09:15:46), pages dumped: 290, first LSN: 31:56:64, last LSN: 31:86:1, number of dump devices: 1, device information: (FILE=1, TYPE=DISK: {'C:\work\db1.bak'}). This is an informational message only. No user action is required. |
補足
このメッセージは、以前はバックアップ完了時にクライアントに返されるだけでした。
しかしながら、バックアップ パフォーマンス等バックアップの調査をするにあたり、過去のバックアップの実行時間が重要な手がかりになることがあります。 クライアントだけではなく、サーバーにも記録して残しておくことで、よりスムーズな調査ができるようにするための変更となります。バックアップの動作自体には全く影響はないため、ご安心ください。