SQL Server Developer Support チーム
須田 恵
[Office 365 管理センター] のライセンスの項目に [Microsoft Power BI] ライセンスが急に表示されるようになった、という事象についてご案内します。
ライセンスが表示された理由
Microsoft Power BI は、データ分析を行うためのクラウドベースで動作する製品ですが、この試用版サイトが、現在下記にてご利用いただけます。
Microsoft Power BI のライセンスが項目追加されているのは、Office 365 のテナント利用ユーザーが、そのテナントに紐づくメールアドレスで上記試用版サイトにご登録いただいたためです。
この試用版は、メールアドレスの登録により無料でご利用いただけるもので、自動的にライセンス数が制限なしで付与される仕組みとなっております。
一般ユーザーも登録が可能であり、同じテナント利用者のどなたかがご登録すれば、付与されたフリーのライセンスを他のユーザーに割り当てることでテナント利用の他ユーザーも Microsoft Power BI が利用可能となります。
この内容は、Microsoft Power BI ライセンス項目の横にある [この項目に関するヘルプ]からも確認いただけます。(英語情報のみです。)
課金はされません
この Microsoft Power BI ライセンスが表示されていることで、意図せず課金されることはありません。
ライセンス発行済みため Office 365 管理メニュー [課金] - [ライセンス] には表示されますが、実際に課金について制御する [課金] - [サブスクリプション] には表示されません。 そもそも課金対象として列挙されない状態になっておりますので、今後、試用版から正式版にリリースされた場合でもユーザー様の知らぬ間に課金対象に移行するということはありません。
なお、2015年6月現在、今後正式版としてリリース予定の Micorosoft Power BI においても、一定のデータ量まで無料でご利用いただける方向で進められております。
ライセンスの利用制限
誠に恐縮ながら、既に登録済みの Microsoft Power BI ライセンスそのものを Office365 管理センターのライセンス項目から削除する方法は、ありません。
試用版に登録したユーザーには、"Microsoft Power BI" ライセンスが既に割り当てられた状態になります。
"Microsoft Power BI" ライセンスが付与されたユーザーを確認するには、ユーザーごとにライセンスをチェックする必要があります。
利用制限する場合には、ユーザー毎にライセンス付与のチェックを外していただくことで可能になります。
自動ライセンス付与の仕組みについて
Microsoft Power BI は、ユーザー様に Self BI の観点で幅広くご利用いただく目的で、テナント管理者の各種ライセンス付与等の管理作業を待つことなく、ユーザーへのライセンス付与を自動で行われる仕組みを採用しております。
ユーザー様からのフィードバックを基にこのような仕組みを採用していますが、その反面、テナント管理者様の知りえぬところでのライセンスが追加されるという点で、私どもサポート部門にお問い合わせいただく状況も生まれております。
急にライセンスが表示されたということで、このブログにたどり着いたユーザー様、この場を借りてご不便おかけしましたことお詫び申し上げます。