今回の投稿では、Windows 10 の環境において、レポートで利用するフォントに依存した文字化けの現象についてご案内します。
■現象
Windows 10 上にて、Report Builder などを利用し、レポートを作成する際に特定のフォントを利用すると、日本語(漢字)の表示が文字化けします。 Windows 10 以外の OS にて、同様のレポートを作成した場合、本現象は発生しません。
この現象は、 Windows 10 において、フォールバックフォント (この度のように英字用のフォントで漢字表示をする際にも判読可能なように常に表示されるように設計されたフォント) が既定ではインストールされていないことに起因して発生しています。
また、この現象は、過去に作成したレポートをアップグレードする際に、新しく Windows 10 を含めた複数の OS でレポートを参照する要件が発生した場合などに生じやすい現象となります。
■回避策
次のいずれかの回避策が有効です。
Windows 10 に「繁体字中国語補助フォント」のフォールバックフォントをインストールする。
個々のレポート毎の対応でなく、一括で対応が可能な対処策となります。
次の手順でフォントをインストールできます。
フォントインストール手順
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1. [スタート] メニューの [設定] を開きます。
2. 設定の検索で、「アプリと機能」を検索します。
3. [アプリと機能] を選択します。
4. [オプション機能の管理] を選択します。
5. [機能の追加] を選択します。一覧から 繁体字中国語補助フォントをインストールします。
レポートの構造を変更する。
Windows 10 においても文字化けしないフォントを利用しレポートを構成します。
大変残念ながら、文字化けが発生しているレポートの改修は、個々のレポート毎にフォントの変更が必要となります。一括での修正はできませんのでご注意ください。
例えば、MSP ゴシックや MSP 明朝などのフォントを検討します。
※2018/11/30 追記
Windows Update サイトに直接接続できない環境(WSUS や SCCM 管理環境)では "インストールする機能がありません" と表示されフォントをインストールできない場合があります。その場合は、「レポートの構造を変更する。」の対処を実施してください。
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